凹、認知症???
凹が、最近、散歩をスゴク嫌がると噂になっている。
私は、凹が涼しいように、日暮れまで待ってから連れていくので、そんなに嫌がりはしないのだが、、、。
帰り道、家が近づいてくると、歩みを止めては、振り返ったり、そのあたりをクンクン嗅ぎまわったり、とにかく、小屋に帰りたがらない。
自転車の高校生や、軽自動車が近づいてくると、通り過ぎるまで、まてをしている。
小さな子供や、ウォーキングの主婦にも、まてをして、通り過ぎるまで、じっとしている。
あと5分のところに来てから、ぐずるぐずる。
写真を見て、わかったが、姿勢も悪い。
困ってしまう。
どうも、凹は、認知症にかかってしまったのかもしれない。
若いころの、人生が輝いていたころの事が、頭から離れなくなるらしい。
今自分が、どこに居るのかも。わからなくなるようだ。
子犬だったころの事が、頭に浮かぶらしい。
自分の小屋も「こんな知らないところに、私を、つながないで」と言わんばかりだ。
それでも、気分のいい日は、遠回りをしたくなるらしい。
ふらつくこともある。
「凹、お散歩に行かないと、うんちが出ないから、明日も散歩に行こうね。ゆりりんこ絶対凹のところに行くからね」
「もう沢山お散歩したから、ご飯食べに帰ろう」
「帰るんだよ。もう疲れたんだからね」
「お家に帰るんだよ。ご馳走が待ってるからね」
凹は、若いころの、にぎやかだったお家に帰りたいのであって、今の小屋には帰りたくないのだ。
これは、やはり認知が入っているとしか思えない。
小屋につなぐまでは、嫌がる。
小屋につなぐと、スイッチが切れたように、おとなしくなる。
まさしく、認知症だ。
私も考えた。
凹がご飯を食べてから、しばらく傍にいてやる。
おやつは、散歩に行く前の1個まで減らしていたが、、、。
バイバイする前に、もう1個増やしてやる。
充分、時間を共にしてから、おすわりとお手をしてから、おやつをやり、
「バイバイ、また明日!」
と帰る。
散歩に行く前には、すぐにリードにつながず、おやつもやらず、、、。
そっと傍にいる。
タバコを吸ったり、お水を飲んだりして、好きなことをしながら、凹の気持ちに、スイッチが入るまで待つ。
凹が、おやつ欲しさに、小屋から出て、愛想を振るまで、傍にいてやる。
それから、おやつをやり、散歩に連れ出す。
今日は、凹は、嬉しさのあまり、走って散歩に出かけた。
凹、火を焚いているね。
ずいぶん遅くなったね。
もうすぐ、黒美ちゃんの花が咲くよ。
稲刈りがすんだもの。
今日の凹は、素直だ。
むずからない。
足取りもスムーズ。
小屋に帰るのにも、さほど苦労はいらなかった。
ご飯をあげてから、またそばに、じっとそっといてやり、お互い好きなことをして過ごした後で、おすわりとお手をして、おやつをやり、「バイバイ!また明日!」と帰ってきた。
明日の凹は、どんなかな?
蚊に食われることが多くなって困っている。