ゆりりんこの病活日記

心の病気と乳がんと乾癬 振り返りつつ心地よく生きる

私の心の病気は、確かによくなってきているに違いない!

朝起きて、シャワーをしました。昨夜はシャワーもできず眠ってしまいましたので。

 

髪の毛が濡れたまま、力が抜けて、キッチンの床に倒れていました。

体が冷えてきました。

 

いつもやっているように、父と心の中でお話して、勇気づけてもらおう。

 

「お父さん、助けて」

 

「ゆりりんこ、もう○○がかわいそうや。しんでやってくれないか?」

 

「お母さん、助けて!」

 

「ゆりちゃん、本当にもう○○ちゃんがかわいそうなのよ、しんであげて!」

 

○○とはお兄ちゃんです。

 

それからずっと、心の中で父と母が。

 

「○○を助けると思って、死んでくれ」

 

と懇願し続けました。

 

私は、必死で髪の毛を乾かしました。

 

着替えをしました。お薬も飲みました。

 

その間は、心の中に声は聞こえませんでした。

 

用意ができたら、また心の中で、父と母の声が聞こえます。

 

「○○がかわいそうだから、死んでやってくれ」

 

「ゆりちゃん、このままだと○○ちゃんがかわいそうなのよ、死んでやって」

 

私は今日は受診の日です。

 

素早く死なないと、探されます。

それより、デイケアを休みとりあえず受診を受けて、それから死に場所を探しに行かないか?

 

それにしても、こう連続でデイケアを休むのも難しい。

なんと連絡するのだ?

クリニックには行っているのにデイケアを休む?無理です。

 

どうしよう?とりあえず、クリニックに行こう。

何人か待って、すぐ診てもらえました。

 

診察室に入ったら、窓辺に生けてあったあかがしわが目に飛び込んできました。

 

「先生、あかがしわですね」

 

「きれいでしょう」

 

私の目からはとめどなく涙が流れてきました。

 

朝からあったことをお話しました。

 

涙が止まりません。

 

「いつも、お父さんやお母さんとお話ししているのですね。心の中でですね。実際に声は聞こえてきてませんね」

 

「はい。心の中でです」

 

「お注射しましょう。お薬も変えます」

 

お薬を変えるって?先生は私が今日の夜のお薬を飲むとでも思っているのでしょうか?

 

先生は自分の体験を含めたお話をされました。

 

短いけれど、死なないでという内容でした。

 

「お兄さんは喜ばれないよ。お義理姉さんは?」

 

「お義理姉さんには、保険金をプレゼントします」

 

そう言って、無理矢理診察室を後にしました。

 

お注射を受けました。

 

お薬をいただきに薬局に行きました。

 

なんと、私がいつも心の中で、

「このお薬に変えてほしいな」

と思ってたお薬が処方されていました。

 

先生は私の心の中までわかるのでしょうか。

偶然にしては、あまりにもラッキーです。

 

私は、多分その時点で、少し希望を持ったのだと思います。

 

昨夜、ブロ友さんに

「明日はデイケアにいきますよ」

とコメントしたのを思い出しました。

約束です。デイケアに行きましょう。

 

デイケアに行ってもコートすら脱げません。寒いのです。

皆は暑いといっています。暖房が切られました。

 

PSWさんが

「コートを脱いだら?」とおっしゃいました。

「寒いんです」

 

お昼寝コーナーのホットカーペットがついています。

マイブランケットをもって、コートを脱いで横たわりました。

 

マイブランケットをかけなおしてくださる気配がします。

PSWさんでしょう。

 

また心の中に父と母が話しかけてきます。

「○○ちゃんがかわいそうだからしんでやって」

「死になさい○○のためだから」

 

私は、ブランケットを頭までかぶり、その言葉をかみしめていました。

 

お注射が効いてきたのでしょうか。眠ってしまいました。

目が覚めたら、心が少し落ち着いていました。

もう父と母の声も聞こえません。

帰りたい。

だけど、あの優しいブロ友さんは、私が、今日はデイケアで過ごすと思い安心されているでしょう。今日は、終了時間までデイケアで過ごしましょう。

 

大好きな本を読みましょう。

何度も私を救ってくれた本です。いつも持っているので、もう擦り切れて角が丸くなっている本です。

 

枡野俊明さんの「怒らニャい禅語」です。

かわいい猫の写真がたくさん載っています。

枡野さんは、曹洞宗のお坊様です。私は曹洞宗の信徒です。

 

読み始めました。

心の病気になった時のことが、鮮明に頭に浮かんできました。

 

心の調子の悪くなった私にあるおじさんが言いました。

 

難破船に乗っていて、ボートで助かった。

二人しか乗れないボートだ。

家族がおぼれている。

誰を助ける?

 

「自分がボートから海に入り、兄とお義理姉さんを助けます」

 

ああ!私はあの時の自分に帰っていたのですね。

 

大学4年で母が、乳がんの再発をして、余命3か月と言われました。

 

その時も私は。

「お兄ちゃんには勉強があるから、私が看病します」と即答しました。

 

それから、母はがんばって4年生きてくれました。

そして母が亡くなり、私はすぐに心の病気を得ました。

私の未来はそこで終わりました。

私はいつ死んでもいいとさえ思いました。

 

しかし兄夫婦には、赤ちゃんが授かってました。

私は、自分が死んでも、兄夫婦をボートに乗せたいと思いました。

 

私は今、なぜかその時の自分に帰っていたのです。

 

私は、本を読みながら、自分の病気がよくなってきているのだと感じました。

病気になった、その時の感情を発露していたのです。

こんなことは初めての体験です。

今確かに私は、過去の痛みを発露しているのです。

 

母を看病していてつらかったことや、父と二人きりになって辛かったことなどが、頭に浮かんでは消えていきます。

 

本のページをめくるたびに、辛かった過去が走馬灯のように頭の中に浮かんできます。

 

ああ、私の病気は、今確かによくなってきている。

お注射が効いてきました。

また眠りました。

 

目が覚めたら、どうしても死ななければという感情が消え去っていました。

 

私は、今、確かに生きています。そして未来もあります。そう実感しました。

 

これは、このブログに正直に気持ちを書くようになったからではないかしら?

一番つらかった時のことを、無意識のうちに再現していたのは、気持ちを発表する場所に立ったからではないかしら?

 

はてなブログさんを紹介してくださった方に感謝します。

読んでくださってる皆様、ありがとう。

 

優しいブロ友さん、ありがとう。

 

ご飯を食べたら、なぜか手に入った、ほしかったお薬を飲みます。

ねっ、わたしって、ついてないようでいて、いつもすごくついているでしょう(笑)

 

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