春から梅雨明けまで鬱気味になられる方へ。朗報です!
私は、心の病気歴31年です。この間体験してきて、少しでも暮らしやすく生きるすべを身に付けてまいりましたので、ご紹介したいと思います。
私の長い間の経験によりますと、梅の咲くころから桜の咲き始めるまで鬱がひどくなり、桜の咲いている時期は比較的楽です。お花見に行くこともできます。
桜が散り始めてから、梅雨明けまでは、また鬱がひどくなります。
この時期は、本当につらいです。朝お布団からでたくない。お布団から出ても、洗面をするのもおっくうだ。朝食も作るのが面倒だ。
仕事やデイケアなど、外出していても、家に帰ってカーテンを引いて、ベットに潜り込みたい気持ちで一杯になる。用事を済ませて家に帰る。着ているものを脱ぎ捨て、パジャマに着替える。ベットに潜り込む。晩御飯の支度もしたくない。
普通の人の眠る時間まで、心は悶々と身体はうつうつと過ごす。だるい。
夜になり眠る。やっと安心できる。明日の朝が来るのが嫌だ。
私は、最近になって、鬱が体に出るようになってきました。鬱になると、外出していても、足が前に進んで行かなくなるのです。歩くペースがすごく遅くなります。ひどい時には、三分おきぐらいに立ち止まって、腰をまげて両ひざに両手を置いて自分を励まします。「ゆりりんこガンバレ、あと少し歩けばいい。帰ったらベットが待っている。頑張れ」
もう外出するのも嫌になります。
この時期の鬱は、本当につらいです。
私は、半年ほど前まで、昼からの4時間介護助手のお仕事をさせてもらっていました。八年間続きましたが、ついに八年目に退職いたしました。
理解のある職場でした。どうしてもつらい日は休んでいい。との約束で仕事を始めましたので、辛い日は休ませてもらっていました。
私は、毎年、3月から7月にかけて、長い風邪をひいていました。特に梅の咲くころから、桜の咲くころまでは最悪でした。
朝起きたときから頭が痛く、ボーっとした状態で、鼻水が止まらす、咳が出て、身体がだるいのです。熱はそう上がりません。めまいさえ覚え、職場の看護婦さんに血圧を測ってもらっていました。血圧は異常なしです。でも頭がくらくらするのです。息も苦しくなります。風邪薬は飲んでいます。でもずっと風邪気味なのです。ぞくぞくしたり、ぼわーっと全身が熱くなったりします。とても仕事どころではありません。
朝起きて、
「今日は休ませてください」
と上司に電話する日が続きます。暗澹たる気分です。そんなことが続き、とうとう退職を決意しました。上司は
「いつでも戻ってきてね。ゆりちゃんの持ってる雰囲気がここには必要だということを忘れないでね」
と送り出してくださいました。感謝です。
さて、この時期の長引く風邪ですよね。これのせいでうつうつとするんですよね。
私もヒマになったので、過去の記録をひもといてみました。去年は花粉症ではないかと疑い、耳鼻科に行ってみました。
「完全に花粉症です。鼻呼吸ができなくなっており、口呼吸になっています。喉もいたくて、のどが異常に乾くでしょう?息をするのもつらい状態でしょう」
先生はそうおっしゃって、鼻の洗浄をして、お薬を出してくださいました。
家に帰って、お薬を飲んだら、スカッとコークの味の空気が吸えました。
去年の鬱は少し楽にもなりました。花粉症だったんだな。
今年は天気予報を毎日チェックしていました。スギ花粉が飛散しはじめるというその日の朝、頭がおもく、ぼーっとしています。外に出たら、鼻水がたらーっ。
その日、デイケアから早く帰らせていただき、マスクして、耳鼻科に行きました。
やはり花粉症でした。なぜか今年はのどの炎症を起こしていなくて、のどのお薬はいらないとのこと。なぜだろう?そうだ禁煙70日目のことでした。やはりタバコをやめて正解でした。タバコの止め方についてはいつかお話いたしますね。
梅の咲くころから、桜が咲くころまでの長引く風邪からくる鬱は、私の場合、単に花粉症だったのです。この時期、不調になられる方は、一度考えてみてください。頭がおもい。頭が痛い。息苦しい。苦しい。めまいさえする。それはもしかすると花粉症かもしれません。鼻水が出る。咳が出る。目がかゆい。それはもう完全に花粉症ですから、耳鼻科へ行ってください。
これらのすべての症状が出なくても、少しでも心当たりのある方は、一度耳鼻科に行ってみてください。
それから、花粉症だと診断されたら、お薬が出ますね。それを飲むだけで安心しないでください。
マスク、帽子、できれば伊達メガネもかけてください。これは忘れないで、必ず守ってください。
そして、花粉がつかないスプリングコートを着てください。売ってます。
私は、ユニクロの物を買いました。セシールにもあります。一万円以下です。ユニクロもセシールもデザインも色もかわいい素敵なものがたくさんでています。
これを着ると、部屋の中に花粉を持ち込まなくなりますから、自宅の生活が楽になります。
部屋に帰ったら、帽子を脱ぎ、スプリングコートを脱ぎ、マスクを外し、決まった場所に置いてください。
マスクはケチらないでください。外出するたびに新しいマスクにかえてくださいね。そしてマスクは安いものではなく、花粉対応の、少し高いものにしてください。実際に全然違いますから。大きな箱でたくさん買っておいてください。
これで毎年悩まされている、長びく鬱から解放されると思ったら、安いものです。
ぜひ試してみてくださいね。私は、今年は、鬱がとても楽です。
あなたも楽になって下さればうれしいです。
それから、桜の散るころから、梅雨明けにかけての鬱の予防策もお教えしましょう。
鬱の大敵、気温差です。
私は、重ね着で、乗り切っています。とにかくこの時期は、重ね着です。
天気予報は、チェックしてください。そして薄いものを何枚も重ね着するのです。
暑い時は、脱ぐ。寒い時は羽織る。それだけです。私は、ダウンを脱いだら重ね着ですよ。
スプリングコートが役に立ちます。雨の日は寒いので、スプリングコートを必ず羽織ってください。その下には何枚も重ね着してください。
私は、今の時期なら普段、半そでか長袖のTシャツの上に、ネルのシャツか、綿シャツ。その上には、薄いカーディガンか、薄いジャケットか、薄いジャンバー。その上から、スプリングコートを羽織ります。暖かくなっていくにしたがって、重ねる衣服の数を減らしていきます。
花粉の時期は、スプリングコートのボタンは全部嵌めてくださいね。
室内に入ったら、スプリングコートは脱ぎます。できたらコート掛けにかけましょう。
そして、その日の室温によって、脱いだり、着たりします。ちょっと暑いと思ったら、脱ぐ。ちょっと寒いと思ったら羽織る。朝晩はまだ冷えますし、日中は暑いぐらいになりますよね。それに賢く対応していくわけです。
私はこの時期は、大きめのリュックか、大きめのトートを持ちます。脱いだものはどんどんかばんに入れて移動します、だから薄いものを何枚も重ねるのです。室外でも、一定の体温を保てます。もちろん室内でも心地よい体温を保てます。
これだけで、鬱はずいぶん軽減されます。だまされたと思ってやってみてください。
下半身は、そう脱ぎ着できませんので、ある程度暖かくなるまでは、スプリングコートは必需品ですよね。
最後に雨の日の靴です。靴下まで濡れて、放置するのはやめてくださいね。体温が奪われます。雨の費用の靴が売ってます。5000円も出せば素敵まものが買えます。
すこしの雨でも、防水の靴を履いてください。滑らなくて完全防水のものとなると、やはり5000円ぐらいします。試し履きをして、気に入った物を買ってください。靴だけは通販で買うのはお勧めできません。
この季節の外気温の日々変わる変動、一日のうちでも時間によって変わる気温を、薄手の物を脱ぎ着することによって調節し、体温を一定に保つ。
この工夫で春先から梅雨明けまでの、辛い鬱を乗り越えられるかとは思います。
少なくとも私は本当にこの時期の鬱を軽く済ませることができておりますので、ぜひ試してみてください。
長くなりましたので、この辺で。
あなたのこの時期の鬱が、少しでも軽くすみますよう、笑顔で過ごせますよう祈っています。