岩ちゃんと逃避行。
こないだ岩ちゃんの姿がみえなかったので、次の日。
「岩ちゃん、昨日は、ひとりで逃避行しとったんかいな?」
と聞いたら、、、。
「鍼灸へいっとった」
と言う。
用事に行くのに軽トラに乗せてもらった。
「岩ちゃん、このまま逃避行しよか?」と笑ったら
「そうやな~~3万円の旅館へ泊って、、、明日はあんぱんたべよか?」
「牛乳はないんかいな?」
「お金があまっとったら、牛乳もかおか」
「しけとんな~~」
「あかんな~~」
どうして、4万円持っていたのに、3万円で軍資金が無くなるのか?
軽トラの助手席で考えていた、、、。
ああ、鍼灸で、1万円つこてしもたんやな、、、。
岩ちゃん、、補充はないんかいな?
と聞きたかったが、やめといた。
1万円の鍼灸って、、、???
怪しいマッサージ???
とも思ったが、素朴で、優しく、真面目なオジサンの岩ちゃんが、そう言うところへ出入りするとは思えないしな~~~。
岩ちゃん、1万円、なににつこたん?
興味はあったが、聞かないことにしておいた。
目的地付近で、目的地を見失い、あまり道に詳しくない岩ちゃんを巻き添えにするのも悪いと思ったので、、、。
「岩ちゃん、ここで降りるわ。電話して探して歩いていくわ。帰りに買い物でもして帰るわ。ありがとう」
と、軽トラをおりた。
岩ちゃんは「ええんか~~?ほたらかえるで~~~」
と帰っていった。
そこから電話をしたり、道を聞いたりして、迷いに迷い、30分歩いた。
「しまった!岩ちゃんを帰すんじゃなかった」
歩きながら、そう思ったが。。。
明日のお昼ご飯、牛乳なしのあんぱんだけよりいいか~~~~?????
あはは。
岩ちゃんとの、逃避行は、あえなく未遂に終わったのだった。